榊 記彌栄のライブ見聞録

箏曲家 榊記彌栄の情報です。

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メスカリア “トヨの はらっぱ”
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今日における「神楽」的なるもの、「時空を超えた世界」と交感する宇宙活劇の創作を目指す本集団の実験的意欲作品、メスカリア “トヨの はらっぱ”公演は、「神楽」という広島に伝承された芸能を他地域にはない文化的資源として捉え、その精神とエッセンスを、現代において再創造することを目指しました。
公演の反響は、賛否両論。
公演後もブログなどを通してさまざまな意見が飛び交うというポレミックなものとなりました。

*メスカリア(造語):音楽とダンスパフォーマンスのコラボレーションで綴られる“Cosmic Drama”‥いわば現代の「神楽」か!

日時:平成19年12月19日(水)/20日(木)、二日公演・両日 19:00~20:30
会場:アステールプラザ 多目的スタジオ
入場者数:289人(2日)
内容:メスカリア “トヨの はらっぱ” の公演
公演時間:90分
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<トヨのイメージ>
日本昔話のルーツを探ると〝トヨ(台与)〟にたどりつく!
今!トヨが時空を超えて甦る!
伝説のヒーロー、ヒロイン、ここ(EMH) に集合。
〝豊饒〟の世は復活するだろうか!?
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■プロット
登場人物
トヨ : 迷える皇女
スサノオ : 熱血漢、異星から現る
童子 : もしかしてエンジェル?(トヨの弟)
ヒミコ : 時の証人(巫女・トヨの一族)
猿田彦 : 哀しみの導師
オロチ : 〝業〟のブラックホール     

■あらすじ■
( 序 )
昔々、赤い鼻のおじいさんと白い面をつけたおばあさんがおったそうな。
二人は、天をこがす赤いおおきな太陽をみておった。
すると、そこには何やらうごめく怪しい影‥おぞましい世にも恐ろしいオロチの姿‥。

あれから幾万年経ったことか。
星は何やら騒がしく悪臭ただようまるでモンスターのようにベルトコンベアーに乗せられて動く工場のようだ。
街角では、一人の少女が捕らえられコンテナに閉じこめられてしまった。
自分を助けるために捕らえられた姉を想って泣く少年。
少年に手を差しのべる青年!
この青年スサノオは、どこの星から来たのか、少年の持つ「青い珠」を見て驚く。
それは長い間さがし続けていた「青い珠」。少年からその珠を受けとり、スサノオは刀を振りかざし、少女を救うため戦いにいどむ!
戦う相手はオロチ、力のかぎり戦いはつづき星は戦場と化す。
やがてこの戦いに力尽きたおれてしまうスサノオ。
その時、暗闇に沈んだ星に一筋の光が差し、赤い鼻のオキナが静かに現れる。
その手には美しく輝く珠が‥その珠とスサノオの持つ「青い珠」は合体して「和みの光」を放つ。
その光を受け「和みの心」を悟るスサノオ。そして「和みの心」から発する光はオロチをつらぬき、やがて龍となり七色のウロコを打ち鳴らし天を駆ける。
少女は放たれ、その美しい微笑みは星を豊かな緑に変え、星は幾万年を経て麗しく甦る。
少女の名は「トヨ」。
「はらっぱ」は美しく甦った。
しかし少年は見た。龍のウロコの中にただ1 枚だけある暗黒のウロコを。

*「はらっぱ」とは、ただの「原っぱ」でもあるし、全ての「有」を含む「無」の空間のこ
とでもある。

「卑弥呼はすでに死んでいた。
あらためて男王を立てたが、国中は不服として、そのため殺し合いになった。
当時千人余りを殺した。倭人たちはまた、卑弥呼の一族の娘で十三歳の台与(とよ)を王に立てた。
国中はようやく、定まった。(「魏志倭人伝」より)」


【わざおぎ】
★トヨ/志賀 あか里(ダンス・芝居・ボーカル)
★スサノオ/國本 文平(コンテンポラリーダンス)
★ヒミコ/宮脇 百合江(ボーカル・小芝居)
★猿田彦/鼓谷 義之(笛、口上、舞)
★童子/丸橋 光生(サンゲチチ/小芝居)
★異形のヤカラ /Choro、美音異星人、福田博文、糟谷聖佳、栗栖直美(仏陀)、タムラ・ド・ヒサシィ(単独旅行舎)、平岡 睦子(シシ虫)、林 恵里(広島吹奏楽団)、槙野由佳(広島吹奏楽団)、大須賀ロケットピストルズ、大須賀芸能(音、パフォーマンス演技)
★民 /St.miki TREASURE SHIP & 嵐舞琉(ひろしま祭り舞) 

【音 方】
★「オロチ・ドラム」 /貞永 聖文(DS,SAMPLES,VOICE)、
★Keyboard,percussion,etc. / Bom(光行 剛)
★箏13絃・17絃 / 榊 記彌栄

【制作スタッフ】
★座長 /榊 記彌栄
★舞台監督 /木谷 幸江(SHINOMOTO)
★演出コーディネート /石丸 良道、宮脇 百合江、黒田 大祐(サンゲチチ)
★伝統芸能考証・所作指導 /鼓谷 義之(伝統文化コーディネーター)
★映像 /新田 憲太郎(SORA-CS)、
★美術/石丸 良道、黒田 大祐、丸橋 光生
★衣裳 /志賀 典子
★メーク/祝 弘子
★音響/大木 剛(SHINOMOTO)
★照明/森 裕美(SHINOMOTO)
★舞台装置/田添 正俊(美術センター)
★フィギュア監修/スポックWAKASA
★企画・制作/ EMH (Ensemble Myth Hiroshima)


◆公演実施上、特に工夫した点
1.「神楽」という広島に伝承された芸能を他地域にはない文化的資源として捉え、その精神とエッセンスを、現代において再創造すること。
2.様々なジャンル、異質な「表現空間」どうしをそれぞれ損なうことなくいかに融合や対決に導くか挑戦した。(あえて劇的空間を統一的な視点で統御するという意味での演出を行いませんでした)
3.会場の特性を考慮した演技及び鑑賞空間、つまりひとつの劇場世界の構築設定を工夫した。

平面アム1
<空間設定デザイン>
おろち
<「おろち」デザイン>


◆評価と課題
賛否両論。
公演後もブログなどを通してさまざまな意見が飛び交うというポレミックな公演となりました。
統一的な視点で統御するという意味での演出方法を取らなかったため、劇空間に矛盾や衝突、破綻が見られました。
これは最初から予測されたものだが幾分克服が要請されるでしょう。
また集客の課題も残りました。
全般にこの度の公演は、これからのオリジナルな地域文化確立、市民文化創造にたいする考え方に一石を投じたものと確信しています。


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